45歳から英語を学び直すにあたり、ひとつの指標としてTOEIC® L&Rにチャレンジすると心に決め、公式ページのサンプル問題や模擬試験に取り組んでみた結果、
ご多分に漏れず
・ひとたび「何言っているか分かんない」スパイラルにハマると、全然復帰できない。
・ひっかけ問題にことごとくひっかかる。
・問題とは関係ないところが気になってモタモタする。
という事実を突きつけられ、割としっかりめに出鼻をくじかれました。
でも、TOEIC®初心者の自己体験として、ちょっと知っておくと気楽になる点やつまづくポイント、今後実践してみたいと思った対策などの気づきもありました。
前記事(リスニングパート1)につづき、今回はリスニングパートのパート2 応答問題についてレポートします。
この記事はこんな人におすすめ
・TOEIC® L&Rテストを受けてみようかどうしようか悩んでいる
・TOEIC® L&Rのリスニングテスト パート2の流れを知りたい
・TOEIC® L&Rのリスニングテスト パート2の初心者向け対策を知りたい
・TOEIC® L&Rに挑戦しようとしているが難しくて早くも挫折しそう
TOEIC® L&Rのリスニング パート1写真描写問題のこと

TOEIC® L&Rテスト リスニングパート パート2の構成と求められるスキル
TOEIC® L&Rテストはマークシートで解答を選択する方式のテストです。テストは英文のみで構成されており、英文和訳・和文英訳といった設問はありません。TOEIC® L&Rテストのリスニングパートは全体で100問の設問があり、時間は45分間です。
テスト全体の第2パートとなるパート2「応答問題」は、全25問のリスニング問題です。
TOEIC® L&Rテスト パート2の内容
パート2 応答問題 25問
会話のきっかけとなるひとつの英文が放送され、続けて3つの応答例が放送される。
きっかけとなった英文への応答として、つじつまが合うものをひとつ選び解答用紙にマークする。
問題用紙にはきっかけの英文も応答文も印刷されておらず、放送は1度だけ。
応答問題25問はリスニング全体100問の1/4のボリュームとなり、それなりの構成比があります。ただ時間的には、リスニングパート全体の45分のうち約9分程度となります。これはきっかけとなる英文も応答文も短文であることに加え、解答の選択肢が3つだけであるためです。
実は巷では、このパート2がTOEIC® L&Rテストの中で最も難易度が低い=簡単と言われているようです。
おそらく、解答の選択肢が3つしかないこと、すべての英語が短文であること、同じ形式の問題が25問続けて出題されること、などが得点しやすい理由なのではないかと思います。
しかし、逆に言うと、ここを取りこぼすとけっこう辛い結果になるということでもありますし、25問の音声は先方都合で無常に進んでいきますので、初心者がひとたび混乱すると総崩れになってしまいそうなパートでもあります。
では、具体的に、どのような問題が出題されるかというと・・・
例題の音声を聞く
※音声は公式ではありません。あくまで雰囲気をつかむという目的で聞いてみてください。
このように、パート2では、きっかけの英文と3つの選択肢が放送される時間は約15秒で、最後の選択肢 (C) が読み上げられた後、約5秒後には次の問題の音声が流れます。
読まれた英文の内容とその和訳を書き起こすと・・・
パート2の問題サンプル その1
この例題の場合、解答は
B)Within two weeks. 2週間以内です。
となります。
文字で起こした英文を見れば間違うことはないかもしれませんが、音声だけを聞いていると意外と混乱するひっかけが仕組まれています。
この例題の場合、まずもって、きっかけとなる英文は疑問文ではありません。I wonderなんて独り言みたいなつぶやきをすくいとって応えてあげる、というシチュエーションです。
このようにパート2の応答問題は、疑問文に対しての返しだけでなく意見や独り言に対しての相槌や返しも出題されます。
さらに、例題の場合、 how longと聞こえたことに対して(A) It’s about a twenty-minute…と時間に関するワードが含まれるため、選択肢(A)も正解っぽく聞こえます。(C)は全然嚙み合わない内容ですが、receiveとhaveの関連性や the shipmentとa sip(=飲み物を一口飲む)の聞こえ方が似ていることでひっかかってしまう選択肢になります。

やっぱり難しいじゃん…
もう一問、特徴的な問題の事例です。
例題の音声を聞く
読まれた英文の内容とその和訳を書き起こすと・・・
パート2の問題サンプル その2
この例題の場合、解答は
A)It’s your call. 自分で決めれば。
です。



ぇえええ!!! なんか冷たっっ
日常シーンでの会話の流れを想像することができれば、「ねぇ、どっちがいいと思うー?」「どっちも可愛いよ、好きなほうにしなよ」というようなやりとりはイメージできます。
しかし、テスト問題という先入観の中で「Should I buy this now or wait until it’s on sale?」と聞かれたら、答えとして「どちらがいいかアドバイスしてあげる選択肢があるはずだ」と期待してしまいます。
このように、パート2の短文応答問題では日常会話なら当たり前にやり取りしている内容だが教科書的な受け答えではない、という選択肢が頻出します。
というわけで、パート2も侮っているとしっかりひっかけにひっかけられる構成になっています。
TOEIC® L&Rテスト リスニングパート パート2で求められるスキルをまとめると・・・
TOEIC® L&Rテスト リスニング パート2で求められるスキル
①教科書会話ではなく、日常会話を想像する力
②ある程度のリスニング力
③ある程度の語彙力
パート1のスキルとも重複しますが、①は心構えさえあればリスニングの精度がかなり改善されると思います。いくつか例題に取り組んでいくと、疑問にどう応えるかや、つぶやきや意見に対する相槌のパターンが見えてきます。②と③は残念ながら勉強+練習あるのみな部分です。でも①の大原則を念頭に取り組めば慣れるスピードが速くなる気がします。
TOEIC®の公式ページでサンプル問題が公開されていますので、まずは体験してみると良いですね。
TOEIC®テストの全体構成が気になるときはこちら


TOEIC® L&Rテスト パート2の難しさ 初心者つまづきポイント
さて、巷では最もポイントを獲得しやすいと言われているらしいパート2ですが、上述のとおり初心者には難しいひねり技のような問題も頻出します。
初心者である私自身がパート2を難しいと感じるポイントは、以下のような部分です。
・想像していた解答が選択肢にない
・想像していた解答の一部が含まれる選択肢が不正解っぽい
・マゴマゴしていたら次々と音声が進む
・変な固有名詞に気を取られてしまう
特に最初の2つ、つまり「想像していた解答に近い選択肢がない!」というところが混乱の主な引き金になります。
例えば、前述の例題の場合、
パート2の問題サンプル その2
解答は前述の通り A) It’s your call. 自分で決めれば です。
しかし、教科書イングリッシュから抜け出せない場合、最初の英文が聞こえた時点で、選択肢にどちらがいいかアドバイスしてあげる答えがあるはずだ、とイメージしてしまいます。さらに、初心者的には「Should I~~?」で聞かれたら「You should ~」で応えてあげてよー!!と思うわけなのに、Youで始まる選択肢はひとつもない。



大混乱・・・
同じような事例として以下のような問題もあります。
例題の音声を聞く
読まれた英文の内容とその和訳を書き起こすと・・・
パート2の問題サンプル その3
この例題の場合、解答は
C)It’s can’t be helped. 仕方ないことです。
となります。
やはり「What did you think~?」で始まる疑問文に対して「I think~」という選択肢がないのが難しいポイントです。さらに選択肢の3つはいずれもある程度のお決まりのフレーズです。フレーズの内容やよく出てくる場面を知っているかどうかで正解を導き出せるかどうか決まってきます。
せっかく会話のきっかけになる英文の内容をパーフェクトに理解できても、教科書的イングリッシュに洗脳された頭の解答イメージが先行し会話でお決まりのフレーズを知らないと、なかなか正解するのが難しい問題となります。
また、この例題3にはもう一つ怖いポイントがあって、それは正解が(C)であるというところです。流れる音声を順番に聞いているわけなので、私の頭の中は以下のように進みます。
What did you think of the tax increase? 増税についてどう思う? ちゃんと聞こえた!
A)~♪~ これはたぶん違うな。
B)~♪~ これも違うな。
C)~♪~ え!なんつった?! 3つの中に答えあった?! え?え?
~♪~ 次の問題が流れ始める・・・ ぇえー?!待ってー、今なんつったーーー?!(復帰不可能)
前述の通り、選択肢Cの音声が流れてから次の問題の音声まで約5秒しかありません。また、パート2では、パート1で問題毎に繰り返される「Look at the picture marked No.〇 in your test book.(〇番の写真を見てください)」のような仕切り直しの決まり文句はなく、きっかけとなる英文と選択肢が連続して放送されます。
ですので、英文を聞きながら素早く判断してマークシートを塗りつぶさないと上記ような悪循環(というかホラー)に陥る可能性があります。これが「マゴマゴしていたら次々と放送が進んでしまう」という第3のつまづきポイントです。
最後に第4のつまづきポイントで挙げた「変な固有名詞に気を取られてしまう」という点。これは、やり取りの中に人物の名前や会社の名前などの固有名詞が入ることがあるという部分です。
例題の音声を聞く
読まれた英文の内容とその和訳を書き起こすと・・・
パート2の問題サンプル その4
この例題の場合、解答は
C) Actually, it’s still pending. 実はまだ保留の状態です。
となります。
この例題では、きっかけとなる文章でMr.Bakerという固有名詞が出てきます。書き起こせばすぐに誰かの名前と分かりますが、音声を聞くだけだと「知らない単語」に聞こえてしまうことがあるのです。
そして、Are you~?で聞かれたのに対し、Yes/Noで応えた(A)が正解ではないというひっかけ。もはやお決まりのパターンとも言えそうです。
TOEIC® L&Rテスト パート2に臨む心構えと対策
では、数々のトラップが仕掛けられたパート2にどのような心構えで臨むか。
言うまでもなく、地道に勉強することが何よりです。
ただ、つまづきやすいポイントがあることも事実なので、ちょっと難しすぎて早くも挫折しそう、、、という人は、まず必要最低限の事前情報を頭に入れて、以下のような心構えで勉強に臨むとだいぶ気楽になる気がします。
TOEIC® L&Rテスト パート2の心構え
・問題用紙には何も書かれていない。
このパートが始まったらひたすら気持ちを集中させて音声に耳を傾ける。
・教科書会話ではなく、日常会話を想像する気持ちでリスニングする
お決まりの疑問文にお決まりの返しという選択肢はほとんどないと認識する
・最初の3語を頑張って聞く
そのためには目の前の問題で迷ったら、もう次の問題の最初の3語にシフトする
・マリコとかトーマスとか、固有名詞に惑わされない
日常会話なら当たり前の「どっちでもいい」とか「私も分からん」とか「そりゃそうだ」というような応答が普通に選択肢に紛れているのがTOEIC® L&Rテストのパート2です。
自信をもって正解をマークするためには、お決まりのフレーズを暗記する必要がありますが、まず教科書的にイメージされる会話から離れる、ということを意識してフラットにリスニングしてみると意外と聞こえてくる世界があるかもしれません。
とはいえ、知らないフレーズは考えてもどっちみち分からないので、3択聞いて「え、分からん」となれば、そこは自身の課題として潔く諦め、とにかく次の問題の冒頭を聞き逃さないように心構えすることが大事だと思います。
きっかけの英文の冒頭がHow far なのか How longなのか、WhyなのかWhy don’t youなのかを聞き取ることができれば、ぐっと解答しやすくなります。逆に、冒頭でボンヤリしてしまうと総崩れのホラー体験に陥りがちです。
また、自分の中で、分からないときや混乱しそうなとき息を整えて臨むためのルールを決めておくと良いかもしれません。例えば迷ったらC!というような。
余談ですが、パート2には途中に「Move on the next page. (ページをめくってください)」というアナウンスが流れる場所があります。短い時間ではあるものの、ここは私にとって砂漠のオアシスです。
ページをめくるときに一息ついて、次の問題から改めて冒頭の3語を頑張って聞く、という気持ちで取り組んでいます。
さて、心構えが整理できたところで、どのような勉強・対策をするのがいいかという問題です。
パート1同様にどのような学習教材を使って勉強すべきかはTOEIC®テストの位置づけにより変わってくると思います。しかし、やはりリスニングテスト対策としては、公式問題集で実際のテストのスピード感やナレーションのトーンなどを体験しつつ学習すると良いようです。
TOEIC®テスト公式問題集
公式問題集を使ってナレーションのスピード感や、次の問題が次々と流れる仕組みを体感しておくだけで心構えがだいぶ違います。公式問題集はけっこう高価なので、ますは古本屋さんで探してみてもいいかもしれません。
そのほか「会話でお決まりのフレーズを学習する」ためのテキストとして、とても評判が良いのが通称「金フレ」です。こちらはお値段もお手頃で、諸先輩方も1冊を繰り返し活用しているようなので、私もこれから取り組んでみたいと思っています。特にパート2では、設問の英文は聞き取れるのに、その答えとしてお決まりのフレーズを知らないと解答できないという問題も多く含まれます。ですので、金のフレーズのように語彙力を底上げする教材に反復で取り組むと結果が出やすいかもしれません。
もちろんやる気と元気があればどんな教材でも学習の友として使えると思いますが、TOEIC®のスコアアップをまず目標とする状況なら、やはりTOEIC®専用の教材やアプリを活用するほうが近道だと思います。
TOEIC®で頻出のシチュエーションや単語・問題の傾向に特化した学習の友を選んでみてください。スタディサプリもTOEIC®専用コースがありますので、無料体験で確認してみるのもおすすめです。
まとめ
TOEIC® L&Rテストのパート2「応答問題」は、リスニングテスト100問の1/4にあたる25問です。時間的には、リスニングテスト45分中9分程度となります。全パート中、解答の選択肢が3つしかないのはこのパート2だけであり、英文も短文なので、コツをつかんで勉強すれば得点源にしやすいパートとなります。
一方、問題用紙に何も書かれていない中で連続して放送が流れるため、ひとたび混乱すると立ち直りにくい側面もあると思います。また、大人の再学習の場合は「昔習った教科書英語」のイメージから離れて、フラットな気持ちで会話の内容を聞き取る意識が重要です。
TOEIC® L&Rテスト リスニングパート パート2で求められるスキル
①教科書会話ではなく、日常会話を想像する力
②ある程度のリスニング力
③ある程度の語彙力
TOEIC® L&Rテスト リスニングパート パート2 のつまづきポイント
・きっかけの英文は聞き取れた気がするのに想像していた解答が選択肢にない
・マゴマゴしていたら次々と放送が進む(選択肢Cの音声から次の問題まで5秒)
・変な固有名詞に気を取られてしまう
繰り返しですが、地道な勉強をせず心構えだけ整えても躍進はできません。とはいえ、ちょっとやってみたけど難しすぎて早くも挫折しそう、、、という人は、まず心構えを整えて勉強に臨むとだいぶ気楽になる気がします。
パート2の問題は「えー!そりゃないよ」と突っ込みたくなるひっかけがあったり、実際に海外ドラマなどで耳にするような相槌や受け答えのフレーズが選択肢に含まれたりしていますので、そういう部分を楽しみつつボキャブラリー増やしに取り組めたらいいですね!



えいえいおー!